『大人の英会話④』発音のネクストステップとなるリンキングとリダクション

これまでに発音をメインとしながら、文法や英単語も並行して学ぶといった内容をお届けしました。

この3点を抑えておけば、リスニングもパーフェクトになると思いきやなりません。

実は発音の勉強において、発音記号を学ぶことはあくまでもファーストステップであり、ネクストステップが待ち受けているためです。

今回の記事は、発音についてさらに踏み込んだセカンドステップに関する情報をシェアします。


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リスニングに不可欠なリンキングとリダクション

発音記号を学び、発音記号を見るだけで正しい発音ができるようになれば英語発音は完璧で、リスニングもできるようになると思う方が大半だと思います。

これは子供であれば該当すると思いますが、今回テーマにしている大人であれば難しいと思います。

と言うのも、英語にはリンキング(連結)やリダクション(脱落)があるためです。

このルールを知らないと、スペルとして存在するのに発音されていないと違和感を感じるケースが多々あることになります。

ここからリンキングやリダクションについて説明していきます。

リンキング

日本語は基本的に「子音と母音」または「母音のみ」が1つの音となる一方、英語は「子音」のみで発音が終わる単語が多々あります。

例えば頻出単語で言えば「make」の発音記号は「méik」と子音の「k」で終わったり、「have」は「hæv」と子音の「v」で終わります。

この子音で終わった単語の直後に、母音で始まる単語が続くと発音がリンキング(連結)するのです。

例を挙げると以下の通り。

*「I’m a」だと「アイム・ア」ですがリンキングで「アイマ」

*「Can I」だと「キャン・アイ」ですが「キャナイ」

日本語にすると1音減ることになるので大きな違和感を感じると思いますが、英語だと自然に行うことなので大人の学習者であれば意識する必要があります。

このリンキングですが、上記のように2ブロックのリンキングならまだしも、3ブロック以上になるとかなり厄介。

例を挙げると、カリフォルニアで誰もが知る人気ハンバーガーチェーン店の「In-N-Out」の場合、辞書に記された発音記号は「in」、「en」、「out」。

全ての単語が子音で終わって母音で始まるので3つがくっつき、「inenout(イネノウッ)」となります。

このケースだと語尾の「t」がリダクションのテイストが入ってほぼ聞こえない感じにもなるのですが、実際にグーグル翻訳アプリの音声入力で本当に通じるのか試して見て下さい。

もう一つ例として、サーファーもよく使う「as good as it gets」と言う表現があり、文例としては「This is as good as it gets」って感じで使います。

意味は主語の「This」が特定のサーフスポットを指し、そのブレイクが年に数回のベストコンディションになった時に使います。

この表現も口にする時にリンキングとリダクションがあり、発音記号は「æz」、「gud」、「æz」、「it」、「get」。

「good」から「it」までリンキングし、「it」と「get」の語尾がリダクションした音は以下の通り。

「アズグダジッゲッ」

「アズグッドアズイットゲッツ」←リンキング無しの音

上下で比べると音がかなり短縮されている事が分かりますね。

いくら発音を学んだとしても、こんな不規則になれば理解できるわけもないので、英文を読む時はできるだけ音読してリンキングを意識して読むようにするしかありません。

最初は慣れないので難しいですが、徐々に慣れてくるので時間をかけるしかありません。

リダクション

リダクションとは日本語で脱落と言う通り、スペルとしては存在するのに発音しないものになります。

英語のみに限らず他言語であっても該当するケースがあり、高級ブランドの「エルメス」はスペルが「Hermes」ですが「H」の音が脱落しています。

英語だと基本的に子音の破裂音が該当し、「t」や「d」、「k」や「g」、「p」や「b」などです。

日本語表記で考えると、「surfing」は「サーフィン」ながら、「running」は「ランニング」と一貫性がないので理解しづらいのですが…。

他には、エルメスのケースと同じく「H」が抜けて発音されるような脱落も英語にはあり以下の通り。

*he/his/her/him/them

脱落するのは、直前の単語が子音で終わりリンキングする場合です。

「them」については「’em」と表記されていることも多々あるので、まだ分かりやすいかもしれません。

「and he」の場合は「エニー」と発音されるので、このルールを知らないと「and he」と頭の中で結びつけることなど不可能だと思います。

他には「I’ve been」が「’ve」の音が抜けて「アイビーン」だったり、「We’re」が「’re」が抜けて「ウィー」だけなど良くあります。

とにもかくにも、学校では全く習わないようなルールがたくさんあるので、日本人が英語ネイティブのネイティブスピードでの会話になると理解できないのは当然とも言えます。

この辺りをどのように勉強するかと言うと、今やYoutubeでリスニング教材を公開してくれてる方が多いので「英語脳 リスニング」などで検索して自分に合う教材を探してください。

ポイントとして、英語初心者用に単語単語をリンキングさせずに丁寧にゆっくり読む教材は避けた方が良いでしょう。

目的が英会話であれば、ニュースで聞くような丁寧な英語に慣れても、ネイティブスピードの会話は別物といった感じで全然聞き取れないので。

語学学校で非ネイティブ同士だと英語で意思疎通が可能になっても、ネイティブとの会話には全く付いていけない理由こそリンキングとリダクションにあると言えるでしょう。

まとめ

ここではごく一部の事例しか示していませんが、とにかく数多くの規則が存在する英語の日常会話。

前置詞の「of」や「to」なんて、リンキングしたら「ア」としか発音されなくなります。

例を挙げると「kind of」は「kinda」と記されるし、「going to」は「gonna」ですし。

ちなみに、サーフィンの時に僕が比較的使う「(I) should have gone」という表現では「have」の発音が「ア」になるので「シュダゴーン」で「shoulda」って表記されたりもします。

意味は波をスルーした後で「やっぱり行けば良かった」となります。

なにはともあれ、リンキングとリダクションを意識しない勉強だとテストには役立つけど、英会話においてはスキルアップに繋がらないので意識するようにして下さい。

僕も家などプライベート空間で英文を読む時、リンキングとリダクションを意識しながら声に出して音読していますし、Youtubeのリスニング教材を活用しています。

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