フィリピン首都マニラと同じルソン島に位置するラウニオン(La Union)州サンフアン(San Juan)。
ここではサンフアンと表記していますが、ローカルは「サヌアン」と発音しているイメージが強かったです。
そのサンフアンへの移動は、飛行機で周辺までアクセスというわけには行かず、マニラからの移動であれば長距離バスに乗って6時間ほどと、日本国内からフィリピンへのフライト時間は短いもののトータルでは意外と時間が掛かります。
今回の記事は、フィリピンのラウニオン州サンフアンへのアクセスに関する情報をシェアします。
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日本からマニラまでのアクセスやサーフボードチャージ
日本からマニラを訪れる場合、ジェットスターやセブパシフィックといったLCCに加え、直行便のレガシーキャリアは3社。
フィリピン航空、JAL(日本航空)、ANA(全日本空輸)です。
LCCにサーフボードチャージが掛かるのは当然として、レガシーキャリアのフィリピン航空とJALもサーフボードチャージが設けられています。
JALは片道で1万円、フィリピン航空は値段が分からなかったのですが国内線でも25米ドルのサーフボードチャージが掛かるので1万円程度でしょう。
唯一サーフボードチャージが掛からないのはANAで、ANAのエアチケット代はフィリピン航空とJALよりも1万円ほど高いのですが、サーファーならばトータルでは一番安くなります。
ANAは正確な時期は分かりませんが、サーフィンがオリンピック競技に決定した辺りから国際線でのサーフボードチャージ無料を始めたイメージがあります。
つまり、現在の国内航空会社としてはANAが最もサーファーフレンドリーであり、僕が今回利用したフライトもANAです。
ちなみに、全く関係ないのですが、真冬だったので機内からは素晴らしい光景の富士山を眺めることができました。
マニラからサンフアンへのバス移動
マニラからサンフアンの移動はバスとなり、マニラにはバス停が2ヵ所あります。
一つは空港近くのパサイというエリア。
もう一つは、少し郊外となるのでマニラ都市部の渋滞を避けることができるクバオというエリア。
日本からのサーフトリップならばパサイからの移動一択になると思いますし、僕もパサイのバスターミナルから移動したので、パサイからの移動手段を説明します。
パサイのPARTASバスターミナル
フィリピンにも数々のバス会社が運行していて、僕が訪れたラウニオン州サンフアンなどといったルソン島北西部へのルートをメインにしているのがPARTAS(パルタス)というバス会社でした。
フィリピンでは、例えば日本のバスタ新宿のように一つの大きなバスターミナルに各社が乗り入れているのではなく、各バス会社がそれぞれのターミナルを持っているので、事前に利用するバス会社を調べておく必要があります。
パサイにあるパルタスのバスターミナルは以下の場所です。
バスの発車時間に関しては気にしなくて良いと思います。
僕が利用した時は、ターミナルスタッフに「10時発だ」と言われ、結局は乗客がほぼ満員となる10時半頃まで出発しなかったので、アジアらしく席がある程度は埋まらないと発車とはならないと思いますので…。
どのバスを選ぶかについては、バスターミナルに到着したらスタッフに「I’m going to San Juan, La Union」と告げれば問題ないでしょう。
バス料金については前払いではなく、車内でまずはスタッフが一巡目に各乗客に目的地を聞いてバスチケットを手渡し、二巡目でチケット代を回収するという流れでした。
何度かバスを利用しましたが、この二巡という流れが最も多かったです。
ちなみに、手渡されるチケットはこんな感じの懐かしいスタイル。
懐かしいと言いながら、日本で経験したことはないですが…。
バス料金はパサイのターミナルからサンフアンで546ペソ(約1,200円)。
バスの目的地については、サンフアン行きというバスは無いはずです(サンフアンにバスターミナルがないため)。
基本的にはサンフアンよりも北に移動するバスでサンフアン経由、もしくはネット情報ではサンフアンの手前の町となるサンフェルナンド行きとのこと。
僕の場合は、たまたまサンフアンよりも北に移動するバスとなったので、サンフアンで降ろしてもらいました。
ただ、バススタッフも僕がサンフアン行きなのは知っているから事前に「どこで降りる?」と聞かれ、グーグルマップを見て目安になりそうな「このセブンイレブンで」と伝えてもなぜか英語が伝わらず。
グーグルマップでセブンイレブンをピン止めした状態で見せても伝わらず、最終的に僕がドライバーの近くまで行きグーグルマップを見ながら降ろしてもらう場所を指示しました。
僕の場合はサンフアン以北に行くバスだったのでサンフアンで降ろしてもらえましたが、手前のサンフェルナンド止まりのバスならば、サンフェルナンドからの移動手段が必要になります。
サンフェルナンドからサンフアンへの移動ならば、サーファーにベストなのはタクシー替わりのトライシクル。
サーフボードバックの持ち運びも可能です。
サンフェルナンドからサンフアンの10分弱の移動であれば、100ペソ(約220円)で問題ないと思います。
サンフェルナンドのPARTASバスターミナル
サンフアンからマニラに戻る時は、バスターミナルがあるのは隣町のサンフェルナンドで、バスターミナルの場所は以下の通り。
サンフアンからサンフェルナンドのバスターミナルまではトライシクルで移動できます。
問題なのが、サンフェルナンドからマニラへのバス。
基本的にサンフェルナンドよりも北の町からマニラ行きのバスがやって来て、サンフェルナンドでは途中乗車となるので席が空いてないのです。
僕は余裕を持ったつもりでサンフェルナンドのバスターミナルに午前11時半に到着。
マニラ行きのバスは何台か来たのですが、「席がない」とか「サーフボードバッグを入れるスペースがない」と断られ、結局乗れたのはサンフェルナンド始発となる13時半のバス。
このバスだけはなぜかバスチケットが事前購入(バス到着後にスタッフにチケットカウンターで買うように言われました)。
バスが実際に発車したのは14時過ぎで、マニラから来る時よりも停車場所が多かったことからマニラのパサイに到着したのは21時半でした。
バスでマニラへと戻る日に帰国フライトがある方は、バスを利用せず、サンフアンで車をチャーターした方が良いと思います。
マニラ以外からのアクセス
マニラよりもサンフアンに近い空港への日本からのフライトも実はあります。
その空港はクラーク国際空港。
歓楽街のアンヘレス最寄り空港で、近場には観光地などはないと思うので歓楽街が外国人客を引き寄せるパワーは強力です(笑)。
成田空港からはセブパシフィックが直行便を飛ばしていて、関西国際空港からもクラークへのフライトはあるはずです。
ちなみに、クラーク近くにダウという大きなバスターミナルがあり、マニラからは2時間ほど北に位置します。
つまり、クラークからサンフアンへのアクセスならば、利用してはいないのですが、4時間くらいに短縮されるのではないかと思います。
まとめ
日本からの総アクセス時間を考えると、思っていた以上に時間のかかるサンフアン。
ローカルが利用する長距離バスなどを利用すると思い通りに事が進まないので、イラっとすることもあるかもしれません。
ですが、僕が利用したバス自体は尋常じゃない寒さという問題点を除いてはエアコン付きだったりと近代的だったので、そこまでハードではないものの、ローカルカルチャーを体験できたりと、ポジティブに考えれば楽しいです。
サンフアンを旅する方にとって参考になる情報となれば嬉しく思います。