ここ最近は海外旅行中に現地通貨を入手する方法として、クレジットカードの海外キャッシングを利用する方が増えている事でしょう。
多額の日本円を持って行く必要がないし(紛失のリスクがなくなる)、両替所の詐欺を避ける事ができるし、なんならレートが良いと言われる両替所よりもお得な場合もありますし。
僕もクレカの海外キャッシング派なのですが、先日訪れたフィリピンのATMでまんまと最近流行っているらしいトリックに引っ掛けられてしまいました…。
今回の記事は、海外ATMでのキャッシング利用時の詐欺とは言えないまでも詐欺に近いトリックについての情報をシェアします。
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海外キャッシングについて
軽くおさらいしておくと、クレカを使った海外キャッシングのメリットは以下の通り。
1. 日本円を用意しておく必要がない(紛失リスクなし)
2. 両替詐欺なし
3. レートの良い両替所を探す手間なし
4. 海外キャッシングの両替レートが良い
キャッシュ(現金)に関しては失くしたり盗まれたりしても一切の保証はないので、不正利用などの保証があるクレカの方が個人的には断然に安心です。
2~3はシンプルに詐欺されないか気を張るのがストレスであったり、レートの良い両替所探しでリサーチに時間がかかるのがマイナス。
しかも、3に関しては言えば一般的にレートが良いのは町中で空港はレートが悪いのですが、たとえば空港でSIMカードを買う時にクレカ払いできない場所も多々あるので、現金主義だとレートの悪い空港でもある程度は両替を強いられる場合もあります。
4に関してはどのクレカでもと言う話ではなく、ネット上で繰り上げ返済可能なクレカに限定となります。
そんなクレカの中で年会費無料で最も使えるのがエポスカードなので、興味のある方は下記よりチェックして見て下さい。
海外キャッシングのレート確定から繰り上げ返済について
僕がインドネシアのジャカルタからフィリピンのマニラへと移動したのは今年2月12日のこと。
ニノイ・アキノ国際空港第3ターミナルに到着し、SIMカードを購入するためにATMへ向かい海外キャッシングで現地通貨を入手しました。
これまでに幾度となく海外キャッシングしているので、特に内容を注視することなく流れ作業で終えました(これがよくなかった)。
海外キャッシングでは僕が利用しているクレカの1枚であるエポスカードの場合は「Visa決済センターに利用データが到着した時点でVisaワールドワイドが指定する換算レートが適用となる」とのこと。
つまり、キャッシング時にはレートは不明であり、キャッシング利用から2~3日後にレートが確定してから繰り上げ返済が可能になります。
ここが最も重要なポイントになります。
海外キャッシングで大幅なレートの違い
2月12日に1万フィリピンペソをキャッシングし、僕が繰り上げ返済したのは2月15日。
返済額は28,978円だったので、およそ1ペソ=2.9円だなと思いました。
でしたが、後にフィリピンで利用したクレカ払いのレート確定通知が来ると約2.7円で、クレカ払いの方がレートが良いのですが、キャッシングとのレートの差があまりに大きいと気になりました。
そしてレートが良い事で知られるショッピングモールの両替所のレートを確認すると、2.9円は相当レートが悪い事が判明したものの理由が分からない…。
その後、ミンダナオ島へと飛ぶ前日の2月21日に再び1万ペソをキャッシングし、しばらく繰り上げ返済を忘れていたのですが2月29日に返済すると金額が26,987円。
ATMを使ったいつもの海外キャッシングでレートが約2.7円だったので、全く意味不明でした。
同じ1万ペソを入手するのに、日本円にして2,000円ほども差があったのですから。
その謎を解明してくれたのが、たまたまネックマウントでATM利用時の撮影をしていたGoProでした。
独自レートによる割増レート
まずは前提条件として、僕は2月に2週間ほどフィリピンに滞在していて当時のレートは2.6705~2.6970の値幅だったのでレートの変動はそこまで大きくありません。
ATM利用時の動画を見返して見ると、画面に表示された内容をしっかり確認しなかった僕がアホなのですが、引き落とし額を指定後に説明画面が表示されていました。
普段であれば数百円の手数料について表示される程度なので流してしまっていたものの、しっかり画面には「為替レートを8.5%割増した料金」と記載されていました。
普通に考えれば「通常料金」と「8.5%割増料金」を選べ、サービス内容に相違がなければ割増料金を選ぶ人などいません。
ですが、選択肢を与えていると言うことで詐欺には当たらないし、僕のように今まで通りとの思い込みで引っ掛かる人もいるのでしょう…。
割増レートを回避するための確認事項
この問題は海外でのクレカ利用に付随するもので、日本で発行したクレカで支払いすると「現地通貨払い」もしくは「日本円払い」と選択肢を与えられる場合があります(自動で現地通貨払いになるケースが大半ですが)。
その時に「現地通貨払い」を選ぶと正当なレートで払う事になりますが、「日本円払い」を選ぶとサービス提供者が独自に設定したレート計算になります。
その独自レートで今回の銀行は8.5%も上乗せしていたと言うわけです。
この問題は海外ショッピングでは昔からある古典的なやり方で、今回の件でネット検索して見ると最近になってATMでの海外キャッシングでも増えてきているようです。
このトリックに引っ掛からないようにするための重要なポイントは「JPY」や「conversion」が表示されているか確認すること。
通常であればキャッシング時にレートは確定していないので日本円表示されるわけはないためです。
「conversion」については、コンバージョンされたら独自レートを割り当てられるので上記画面の左下にある「Continue without conversion」を選択で回避できます。
まとめ
まさか機械だから安心と思っていたATMでもトリックが仕組まれ、さらに引っ掛かってしまった今回。
みなさんは僕のようなミスをしないように注意して下さい。
最後になりますが、お得に海外キャッシングできるクレジットカードで当サイトがお勧めするのは年会費無料のエポスカードです。