2022年6月1~13日まで滞在したインドネシアのジャワ島チマジャ。
チマジャ滞在中は玉石ライトのメインブレイクでサーフしたいのですが、サーフシーズンの乾季はビッグスウェルが頻繁に発生するのでメインブレイクがクローズアウトになる事も多々あります。
僕の今回の滞在では、スウェルに恵まれて滞在期間の半分ほどはメインブレイクでサーフできなかったような。
そこで狙い目になるのがチマジャ周辺のスウェルを交わすサーフスポットで、チマジャのローカルやビジターとみんな選択肢が限られているので同じブレイクに集まります。
今回の記事は、チマジャ周辺のサーフスポットに関する情報を動画も交えてシェアします。
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チマジャ周辺サーフスポットについて
チマジャでメインブレイクに次いで有名なサーフスポットは、チマジャから車で1時間ほどの位置にあるロングレフトのサワルナ。
サーフスポット名の由来が英語の「Don’t touch me」が日本語訳で「触るな」となって名付けられたとも言われ、チマジャ自体が日本人サーファーとの繋がりが深いストーリーでもあります。
サワルナはチマジャよりもスウェルへの反応が良いため、チマジャがサイズ不足の時に狙い目とも言われています。
なのですが、個人的な経験としてはスウェル自体が無ければサワルナも良くないケースが多かったです(貸切率は高いですが)。
サワルナの狙い目はチマジャもオーバーヘッドくらいとサイズがある時で、ブレイクが厚めなロングウェイブなので、サイズがある波の練習に最適だと思います。
これだけサワルナの話題に触れながら、今回はサワルナをスキップした3か所の紹介になります。
カランハジ(Karang Aji)
記事ラストに貼り付けた動画で紹介しているサーフスポット順に紹介していきますが、まずは「カランハジ」。
アルファベットを見ると「カラン・アジ」と言った感じですが、ローカルの発音を聞くと「カランハジ」と聞こえます。
もしかしたら、英語のリンキングのようなもので実際には「カラーナジ」と言った感じで発音しているのかもしれません。
話を戻し、カランハジの場所は以下の通り。
とても興味深い地形となっていて、インドネシアはアフリカからオーストラリアへと東へ移動する低気圧からのスウェルが入り、向きとしては西~南がメイン。
なのですが、カランハジは完全に陸地にブロックされる形となり、陸地にまずはヒットすることで波のシェイプは整うのですが、その分サイズは小さくなります。
チマジャからのアクセスは20分ちょいと言った程度で、これまで見てきた中で使えるコンディションになる事が少ないものの、使えるようになると自然とサーファーが集まってきます。
チックンバン(Cikembang)
カランハジから近く、チマジャからは30分ほどの距離に位置するチックンバン。
チマジャにビッグスウェルがヒットすると、必ずと言っていいほど多くのサーファーが集まる避難所と言った感じのサーフスポットです。
場所は以下となります。
チックンバンもスウェルへの反応が悪く、チマジャがクローズアウトしても腰~胸程度といった事が珍しくありません。
ただし、大きくサイズアップする時もあるので、地形を考えてみると、おそらくスウェルの向きが西寄りから南寄りに変わると反応が良くなるのだと思います。
そんなチックンバンはカランハジと同じく基本的には厚めのタルいブレイクですが、2018年に訪れた時に「10年に一度のスウェル」がヒットした時は大炸裂。
普段とは異なるピークから頭半のバキバキなバレルがブレイクしていました。
最後にチックンバンはスペルが「Cikembang」なので「チッケンバン」と思いきや、インドネシアには英語のシュワ音があり、「e」をシュワ音で発音しているそうです。
シュワ音とは日本語にはない音で曖昧母音と呼ばれています。
インドネシアの地名で「e」が日本語の「u」のような音に聞こえることが多々あったのですが、シュワ音ということで納得しました。
インディケーター(Indicators)
チマジャにおいてラスボス的存在と言えるインディケーター。
チマジャのメインブレイクのさらに奥に位置し、見た目的には絵に描いたようなパーフェクトなライトのポイントブレイク。
なのですが、僕はこれまでにインディケーターに入ってボードを折ったり、背中が血まみれになって戻ってきたサーファーを見ているので入っていません…。
エキスパートオンリーということで、ローカルを含め実際に入るサーファーもほとんどいないので、インディケーターは使えるコンディションになってもラインナップは貸切に近いです。
そんな数少ないチャージャーの一人がローカルスターのデデで、動画ラストでテイクオフからバレルに吸い込まれているのもデデです。
まとめ
チマジャのメインブレイクは、おそらく一般サーファーにとってのパーフェクトウェイブと言えるほど波のクオリティが良いです。
なのですが、プロサーファーにとってはインドネシアの他のワールドクラスのサーフスポットと比べると、少し物足りなく感じるかもしれません。
コンスタントにバレルを巻くわけでもなければ、波のパワーもそれほどパワフルではないので(逆に一般サーファーにはありがたいのですが)。
また、クローズアウトした時のバックアップスポットが少し物足りないので、オージー、アメリカン、ブラジリアンをほとんど見ないのは逆に狙い目かもしれません。