本日は今回のトリップで最も楽しみにしていたハイライトと言える「Surf Survival(サーフサバイバル)」コースを受講する日。
フリーダイビングスクールで行っているコースで、サーフィンで起こりえるシチュエーションに特化した無呼吸トレーニングというもの。
姉妹サイト「World Surf Movies」で紹介したレスキュー記事などで触発され、仲間を助けるほどのレベルに達するまでとはいかないまでも、せめて自分の身は自分で守るため、そして自信を持って海に入っていられるようになりたいと思ってのことです。
コーススタート前に宿のレストランで朝食を取っていると、台湾人のオープン君という好青年と出会うことに。
オープン君はフリーダイビング歴2年弱というものの、ここ1年はバリ島に住んでいて、毎日のように潜っていたそう。
そこで色々と話を聞いてみると、水深45メートルまで潜れ、息止めは5分とのこと。
ちなみに、今回利用したスクールのフランス人オーナーは水深105メートル潜った記録を持っているとか。
どっちも半端じゃない…。
オープン君との話は尽きることなく続き、バリ島ではたまにサーフィンもしたということで、「それだけ息止められれば、波に巻かれても怖くないでしょ?」と聞くと「もちろん」とのこと。
ただし、オープン君はサーファーではないので、パドリングですぐに疲れてしまうのでフリーダイビングが合っているとのこと。
納得…。
僕がフリーダイビングに興味を持ったのは、スピアフィッシング(銛を使って素潜りで魚を捕まえること)に興味を持ったことも理由の一つでした。
そこで、スピアフィッシングに最適なスキルを持つオープン君に経験があるのか聞いてみると、「フリーダイビング始める前は釣りとかしたことあるけど、フリーダイビング始めた頃にはベジタリアンになってたからスピアフィッシングはしたことないよ」とのこと。
こちらも納得…。
オープン君から大いなる刺激を受け、いよいよサーフサバイバルコースを受けることに。
初体験のコースということに加え、久し振りの英語のレクチャーということで結構緊張していて、担当のキャメロン先生にも告げると血中酸素飽和度と心拍数を計るパルスオキシメーターでチェック。
緊張は顔に出なくとも体は正直なので、かなり心拍数が上がっていると思いきや、ごく正常な68という数字で「緊張してないでしょ!?」と言われてスタート。
コース内容の詳細については、記事終わりに掲載した寄稿先のリンク先からチェックしてもらうとして、ここではざっくりとした内容を。
僕が受講したのは1日だけのコースで、午前は座学とStatic(静止状態)の息止め、午後は座学とDynamic(泳ぎながら)の息止め、そして午前と午後の両方に共通したのはレスキュー。
僕が受講したコースはサーフサバイバルという事で、サーフィン中のホールドダウン(波に巻かれた状態)にフォーカスしながら、フリーダイビングをテクニックを取り入れた内容。
コースを受講してみて感じた点は、フリーダビングが非常に理論的なスポーツだという点です。
正直言うと1日では物足りなく、もっともっと学ぶべきことはあるし、インストラクターについてもらってトレーニングすれば成長すると実感できたので、次は数日間のフリーダイビングコースを受講するのも面白そうだなと感じました。
コース受講後は、セブのマクタン島を離れ、セブシティの方へと移動(セブ島とマクタン島は橋で繋がっています)。
数日後に新たに訪問予定のトリップ前に、少し仕事をこなすためです。
セブシティにあるアヤラセンターというショッピングモールから徒歩圏にある安宿に移動しようと、ダイビングスクールオーナーにタクシーの手配をお願いすると、ダイビングスクールがかなり奥まったところにあるためタクシーはこないとのこと。
そこで代わりにトライシクル(サイドカーを付けたバイク)を呼ぶから、近くのショッピングセンターまで行けばタクシーを捕まえられるからトライシクルが来るのを待っててと言われたものの、待てども暮らせども来ず。
辺りがかなり暗くなってきて、少し不安な気持ちになりながらダイビングスクールのゲートにいるセキュリティと会話をしている時、昨日から会話を交わして顔見知りとなっていた宿スタッフのおばちゃんが旦那さんとバイクに乗って宿に戻ってきたので事情を説明すると、旦那さんがトライシクルを呼んできてくれることに。
通常は15ペソ(約30円)でショッピングモールまで行けると聞いていましたが、「100ペソ(約220円)かかるけど良いかな?」とのこと。
全然問題ありません。
人によっては、日本円で数百円ボラれて怒り心頭になる方もいるし、僕も若い頃は似たような感覚を覚えました。
でも、考え方を変えればたかが数百円。
数千円以上とかなら話は別ですが、高い航空券などを払って楽しみにきたトリップで数百円に目くじらを立てるより、多少は許容範囲にした方が精神衛生上は良いかと思います。
ショッピングモールに着くと、今度はタクシーを拾うことに。
タクシー待ちしていると、溶接工で広島に3年暮らしていたというフィリピン人が日本語で話しかけてきて、しばし談笑。
そのフィリピン人がタクシーを呼び寄せ、ここから40~50分ほどかかる僕の予約した宿までは450ペソと教えてくれました。
僕がスクールのオーナーから聞いていた金額は300ペソということで、150ペソくらい高いくらいだから、日本円で300円ちょいの値上げなので良しとしましょう。
まぁ、日本語を喋るフィリピン人が50ペソの仲介料をタクシードライバーから目の前でもらっていたのは、何とも言えない気分になりましたが…。
宿にチェックイン後は、近場をブラブラしながらの夜飯とビール探し。
台湾同様、フィリピンもセブンイレブンが多く立ち並んでいるし、フィリピン産ファストフードのジョリビーがあることもタクシーでの道中で確認していたものの、宿周辺は何もなし…。
宿スタッフに聞いても答えは同様だったので、しょうがなく近くの小さな個人コンビニみたいなところでビールとホットドッグ、コンビニに隣接したパン屋さんで肉まんをゲット。
肉まんもホットドッグも日本円で50円ほどと安いです。
宿の部屋で簡素な食事を終え、サーフサバイバルコースで疲れ切った今日は終了。