飛行機利用時に、機内持ち込みサイズのスーツケースを利用している方は多いと思います。
チェックインカウンターで受託手荷物として預ける手間、到着地のバゲッジクレームでの荷物が出てくるまでの待ち時間、そしてロストバゲッジの恐れを省けるためです。
ただし、注意しないとこのスーツケースの機内持ち込みで追加料金を課せられることも。
今回の記事は、機内持ち込みサイズのスーツケースでの飛行機利用に関するジャンクフィー(利用者にとって予想外の手数料)の情報をシェアします。
スポンサーリンク
コンテンツ
飛行機の機内持ち込み手荷物について

航空会社によって指定重量の差はあるものの、7キロ以内の指定が多い機内持ち込み手荷物。
基本的に何もかもがオプション料金の対象となるLCCであっても、7キロ以内の機内持ち込み手荷物は無料であることがほとんどです。
という事で、機内持ち込みサイズのスーツケースを使えば、記事冒頭に記したメリットに加え、LCC利用ならば節約に繋がったりとメリットが多々あります。
だからこそ、その点に目を付けてきたと思える航空会社のトリックが存在します。
航空会社がジャンクフィーとして仕掛けるトリックとして、僕がこれまでに実際に目の当たりにしたのは2つあります。
ジャンクフィー事例①:イージージェットの場合

まずはイタリア、スペイン、アイスランドで利用したLCC「イージージェット」でのこと。
世界的にもスーツケースを機内に持ち込むのはごく一般的です。
主要な航空会社による持ち込み可能なサイズ制限は115cm以内で、機内持ち込み用として実際に販売されているスーツケースのサイズは「55×40×25cm以内」が主流。
つまり、上記サイズであれば機内持ち込み可能と思い込みがちですが、その点にトリックを仕掛けてきているのがイージージェット。
と言うのも、イージージェットによる機内持ち込みスーツケースのサイズ制限は、上記よりも一回り小さい「45x36x20cm 」のためです。
僕が利用時には、搭乗ゲートの列でスタッフが目を光らせ、トリックに引っ掛かった利用者を呼び出してサイズチェックし、サイズ超過だと追加料金を徴収してました。
このトリックは結構タチが悪いなと感じました…。
ちなみに、こういったジャンクフィーを取るためにスタッフが懸命にチェックするのは、海外の接客業を知っている方なら意外に感じると思います。
人にもよりますが、あまり仕事熱心ではないというか、かなり適当なためです。
にもかかわらず、膨大なジャンクフィーの徴収に繋がっている理由としては、徴収したスタッフには現金インセンティブを払っているそうです。
ジャンクフィー事例②:中南米の場合

中南米での航空券予約の際、料金の項目で初めて目にしたものがありました(中南米すべての航空会社に該当するのか不明ですが、僕が利用した航空会社の大半が該当)。


「BASIC」はオプションは一切なしのパッケージで、「FULL」はオプションフル装備のパッケージ。
一般的に「BASIC」の欄に記されるのが、日本語ならば「機内持ち込み手荷物7キロ以内」といった文言。
こちらでは「Handbag」と記されていて、「FULL」の方には追加となる「Carry-on bag 12kg」とあり「Carry-on bag」は「機内持ち込み手荷物」の意味。
全く意味不明でした。
その後、Trip.comでもフライト情報を見ると以下の通り。

「Handbag」は「身の回り品」、「Carry-on bag」は「機内持ち込み手荷物」と訳されていたものの、ここでも意味不明…。
そこで調べて見ると、「Carry-on bag」はスーツケース、「Handbag」はスーツケース以外の荷物という事でバックパックなどが該当します。
つまり、機内持ち込みサイズであろうがスーツケースは有料というわけです。
これを知らずに中南米で飛行機を利用し、空港で追加料金を取られる方も多いのではないかと思いました。
実際に空港では、搭乗ゲートに並んでいた乗客の中でスーツケースを持っている方のみ別レーンに誘導していました。
おそらくそこでオプション料金を払っているのか確認し、とりっぱぐれがないようにしているのでしょう。
ただ、初めて利用する方ならば予約時に気付かず、支払わざるを得ないことになるケースが少なくないのではと感じました。
世界的な流れから外れたルールは、かなり巧妙なトリックのように見えてしまうのは僕だけではないと思います。
まとめ
細心の注意を払えば気付くとは言うものの、フライト予約なども慣れてくると雑になってきてしまうもの。
空港まで行ってから追加料金を取られるのは個人的には非常に悔しいので、みなさんは引っ掛からないように注意して下さい。