【2023年9月】中国国際航空の中国経由ヨーロッパ往復のフライトに搭乗

ヨーロッパ行きのエアチケットを探している時に目に留まった中国国際航空の格安航空券。

明らかに他の航空会社のチケットよりも値段が安いけど、これだけ安いのも理由が気になる。

そこでグーグル検索すると、「サービスが悪い」やら「乗客のマナーが悪い」などのレビューがかつてはあったものの、近年では「評判悪かったけど普通だった」との意見が目立った。

そこで実際に中国国際航空を利用して見ることに。

今回の記事は、中国国際航空を利用して日本からヨーロッパを往復した際の情報をシェアします。


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中国国際航空とは

中国国際航空は中国を代表するフラッグキャリアで、日本のANAと同じくスターアライアンスのメンバー。

エアチケットは格安だったけど、LCC(ローコストキャリア)ではなくレガシーキャリアと言う事でシートピッチも十分にあるので利用しようと決めました。

ちなみに、今回利用したルートは以下の通り。

往路:成田国際空港~上海浦東国際空港~ミラノ・マルペンサ国際空港

復路:バルセロナ国際空港~北京首都国際空港~羽田国際空港

中国国際航空利用のヨーロッパ往復ルート

ざっとスケジュールは以下の通り。

1.成田~上海:3時間35分
2.乗継時間:5時間25分
3.上海~ミラノ:12時間35分

1. バルセロナ~北京:11時間25分
2. 乗換時間:2時間45分
3. 北京~羽田:3時間10分

ヨーロッパフライトに詳しい方ならば、フライト時間が短いと感じる方もいることでしょう。

現在、ロシアのウクライナ侵攻により欧米や日本を含む多くの航空会社がロシア上空を飛ばずに迂回路を取っているため、以前よりもフライト時間が伸びているためです。

なのですが、中国はロシアと仲が良いのか、ガッツリとロシア上空を飛んでいたので飛行時間が短いと言うより従来のままでした。

ここからは各項目に分けて搭乗レビューを行っていきます。

ドリンクサービスについて

僕はANAを利用することが多いのでANAとの比較となりますが、最も大きな違いと感じたのはドリンクサービス。

ANAでは離陸後のシートベルトサインが消えると、まずはペットボトルのミネラルウォーターをもらい、続いて通常のドリンクサービス、そして食事提供時もドリンク、最後に食後のドリンクと搭乗から一回目の食事を終えるまでに4回あります。

一方の中国国際航空では、最初のドリンクサービス、食後のドリンクサービスと2回のみでした(もちろん頼めば持ってきてくれますが)。

食事提供のタイミングでのドリンクサービスがないのは残念だったので、500mlミネラルウォーターなどを用意して搭乗した方が良いです。

ちなみに、中国ではビールは常温で出すと言う話の通り、最初の成田から上海行きのフライトで頼んだビールは常温でした。

だったのですが、その後の3路線は全て冷えたビールが出ました。

機内食について

機内食は、基本的にどの航空会社でも「チキンorビーフ」みたいな感じで2択だと思っていましたが、中国国際航空では3択でした。

成田~上海便で「チキン、ポーク、うどん」と聞かれ、チキンとポークを選んだもののポークにうどんが入っていたので、本当に3種類あったのかは不明ですが。

また、機内食サービス直前に機内アナウンスで食事は「チキンorシーフード」と放送していたものの、CAさんが来ると「チキンorポーク」と言われたことも。

ちなみに、ポークにはシーフードも入っていました(笑)。

とにかく何が何だか良く分かりませんでした。

味に関しては上海~ミラノ便の最初の食事だけ美味しくなかったのですが、それ以外は一般的な機内食といったレベル。

行きと帰りに共通して朝食はお粥が選べ、食べて見ると塩も入っていない全くの無味…。

そこで帰りは毎食に付いていた小袋の塩をため込んで再度お粥をトライしたところ、今回はザーサイなど味の濃い漬物系が付いていて美味しかったです。

要するに、行きのお粥はザーサイなどの入ったパッケージを入れ忘れていただけのようでした。

適当と言えば適当ですが、航空券の安さを考えればこれくらいなら問題ないです。

最後に、残りの機内食の全写真も載せておきます。

CAについて

とても不思議だったのですが、中国からヨーロッパへの長距離フライトで何度もサービスしてくれるCAさんであっても、必ず最初は中国語でドリンクや食事の説明を始めていました。

僕は中国語が喋れないので、途中から毎回英語に変えるにもかかわらずです。

行きのCAさんと帰りのCAさんのいずれも会話は毎回中国語スタートだったので、何らかのルールやこだわりがあるのかなと感じました。

結局、英語に落ち着くんだから最初から英語で良いじゃんと思いましたが…。

機内エンタメについて

日本の成田発の便に乗った時も、成田以外からの便に乗った時も同様ですが言語設定で日本語はありません。

選択可能な言語は「英語」、「中国語」、「フランス語」となぜかフランス語が含まれていました。

中国の航空会社と言う事で中国作品が多く、映画などはオリジナルの言語と中国語の字幕となるので英語または中国語が得意な方を除き、自分で動画のダウンロードといった準備をしておいた方が良いです。

旅好きであれば、動画のサブスクはデータ無制限の写真用クラウドストレージ付きのアマゾンプライムがお勧め。

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2019年8月12日

僕は国際線を利用する時の暇つぶしとしては、kindleで小説、アマプラで動画を準備して臨んでいます。

国際線乗継について

イメージ通りの中国らしい癖があったと感じたのは国際線乗換の時。

これまでに僕が経験してきた国際線乗換では、標識に従って指定の場所へと移動していき、パスポートと搭乗券を目視で確認してもらいセキュリティチェックを通って終了とシンプルでした。

でしたが、上海での国際線乗換は機内から空港施設に移動すると「トランスファー」と声を上げているスタッフがいて、みんな集まっての団体行動。

その後、国際線乗換と書かれた場所を通り過ぎ、中国へ入国する人と同じ導線を辿ってパスポート情報を端末に読み込ませた後、国際線乗換と書かれた場所へ戻ることに。

その後はセキュリティチェックですが、荷物や身体検査が厳しいのはもちろんのこと、パスポートに至ってはICチップページのすき間を覗き込んだりと異常なレベルでした。

また、セキュリティスタッフの高圧的な態度や乱雑な荷物の扱い方と、個人的に今後は中国経由の国際線乗換はしたくないと思うほど辟易しました。

トランジットラウンジについて

事前のネット情報では、上記スケジュールだと行きは乗継が4時間以上あるので中国国際航空の空港ラウンジが無料で利用できるとのこと。

でしたが、公式サイトのアーカイブには「トランジットラウンジ」の記載がありましたが、現在のサイトには「トランジットラウンジ」と検索しても何も表示されず、サービス自体が無くなってしまったようでした。

プライオリティパス保有者であれば、使えるラウンジがあるので問題ないのですが。

楽天プレミアムカード経由で取得までの日数!?ラウンジ使い放題プライオリティパス

2022年10月27日

まとめ

航空会社がどうこうと言うより、空港での出来事の方が圧倒的に印象に残ってしまった今回の体験談。

と言うことで結論を言えば、中国国際航空はANAと比べるとサービスのクオリティが落ちるけど、値段を考えればアリだと思います。

中国国際航空を利用すると言うことは、基本的に中国の空港での国際線乗換も付随するとは思いますが…。