海外旅行に出掛けても必ず必要になるのがネット接続。
いくら高級なスマートフォンを持っていようが、ネット接続できなければ現代社会においては全く使えないに等しいですから。
海外でも日本にいる時と同じようにネット接続を確保したいのならばいくつか手段はあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
今回の記事は、海外旅行中でも日本滞在時と変わらずインターネットを使える環境を整える情報をシェアします。
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SIMカードと通信キャリアについて
スマホといった端末はあくまでも箱であり、ネット接続を可能にしてくれるのはスマホに挿入するSIM(Subscriber Identity Module)カード。
日本であればドコモ、ソフトバンク、AU、楽天と呼ばれる4大キャリアのSIMカードがあり、各自契約している通信会社の電波を使ってネット接続しています(WiFi接続を除き)。
ちなみに、格安SIMについては、上述したキャリアから回線を借りて提供しているので、アクセスが集中する時間帯は4大キャリア契約者優先となって通信速度が遅くなったりするデメリットがありますが料金は安くなります。
これが大まかな日本の通信キャリア事情で、日本の通信キャリアも「海外旅行中でもネット接続使えます」と言ったサービスを提供しています。
このサービスは、各通信キャリアが提携している海外の通信会社の回線を借りる「ローミング(roaming)」と呼ばれるもので、これは最も手軽かつ便利なのですが「また貸し」になって手数料を取られまくるので最も高く付きます。
例えば、ドコモが提供している「世界ギガし放題」というサービスは、最大で2,980円/1日とのこと。
一般向けと言うよりも、費用を会社の経費にできる方向けのサービスと言えるでしょう。
海外でのネット利用について
ここからは具体的に海外でも常時ネット接続する方法ですが、基本的な手段としてはモバイルルーターを使う、または訪問先の国のSIMカードを自分のスマホに入れて使うかのいずれか。
ただし、ここからもさらに細分化され、モバイルルーター受け取りは出発前の日本なのか到着先の空港なのか、SIMカードは日本でアマゾンなどでの事前購入か現地空港で入手なのかに分かれます。
ちなみに、スマホがSIMフリーでは無ければ選択肢はモバイルルーターしかないです。
SIMフリーであっても、SIMカードを2枚入れられるデュアルSIM対応スマホでなければ日本で使っているSIMカードを抜くことになるのであまりお勧めしません。
と言うのも、日本のSIMが入っていれば電話が鳴らなくても、使用しているキャリアによっては着信の有無だけはSMSで教えてくれるためです。
そのような事情もあり、僕はSIMフリーでデュアルSIM対応のスマホを使っています。
ここからはそれぞれのメリット/デメリットについて触れていきます。
モバイルWiFiルーター
モバイルルーターはポケットWiFiとも呼ばれたりしていますが、シンプルに言ってしまえば持ち運び可能な小型のルーターです。
ルーターとは例えば自宅でNTTの光回線と言った固定回線を引いていると、有線であればその回線を一つの端末にしか接続できませんが、ルーターを使ってシグナルを飛ばすことで無線で複数の端末へと接続可能となります。
そしてモバイルルーターがどのようにネット接続を確保しているかと言うと、スマホの場合と同じでSIMカードを使っています。
つまり、モバイルルーターは簡単に言ってしまえば、スマホでテザリングをしているのと同じ状態になります。
日本出発前にレンタルするモバイルルーター
今回例を挙げている中では最も簡単な方法となるのが、国内空港での受け渡しとなるモバイルルーター。
最も簡単という事で一番値段は高くなるのですが、その代わりに利便性は高いです。
*出発前にレンタルするので目的地に飛行機が着陸後の機内からネット接続できる(大抵の空港ではWiFiがありますが、機内まで届かないケースがほとんど)
*1台のモバイルルーターで複数人使える
*海外空港到着後の受け渡しといった手間がない
*荷物が増える(スマホ一台分)
英語が苦手と言う方ならば、日本でレンタルするモバイルルーター一択になると思います。
デメリットとして値段が高いと言及しましたが、カップルや家族での短期海外旅行で複数人で利用するならば、人数分で割ればSIMカード利用よりも安くなるケースもあるので、一概に高いと断言する事もできないのが難しいところです。
とにかく一番簡単に海外でもネット接続を確保できます。
海外の空港でレンタルするモバイルルーター
海外空港でレンタルする方法は、先日僕も実際に韓国で利用したklook経由です。
*1台のモバイルルーターで複数人使える
*荷物が増える(約スマホ一台分)
*最低限の英会話が必要
事前購入のklook経由だと、カウンターでバウチャーを表示したスマホ画面を見せるだけですが、多少なりとも英語での会話が発生する可能性はあります(韓国では日本語で話してくれましたが)。
また、klookでの予約時に英語記載があったりもするので、安くなるなら多少の英会話は構わないと言う方向けです。
現地SIMカード
僕は海外に長期滞在することがほとんどで、日割りで計算となるモバイルルーターだと高額になるので基本的には現地のSIMカードを購入します。
コロナ前であれば海外空港でSIMカードを購入していましたが、今はklook経由での事前購入の方が安いので利用しています。
*モバイルルーターと違いスマホ1台で完結
*海外空港での受け渡しの手間
*基本的にSIMを挿したスマホでのみ使用(僕はパソコンでネット接続する時はテザリング)
日本出発前にアマゾンなどでSIMカードを事前購入できると前述しましたが、個人的にはあまりお勧めしません。
と言うのも、APN(アクセスポイント名)の設定などのためか現地でネット接続できなかったと言う声を聞くためです。
海外空港で現地SIMカードを入手する場合、設定もスタッフにやってもらいネットに繋がっているのか確認もするので安心です。
まとめ
僕は長期滞在の1人旅なので現地SIMカード一択でしたが、短期間のグループ旅行など条件によっては日本でレンタルしていくのも十分にアリだなと思います。
現地到着後にレンタルしに行く手間が省けるのは、貴重な現地での時間を削らずに済みますし。
興味のあるサービスは、是非とも記事内に掲載しているリンク先からチェックして見て下さい。
最後になりますが、普段からあまりデータ量を使わない方なら、月2ギガまでは無料で海外ローミング可能な楽天モバイルに乗り換えるのもありでしょう。
楽天モバイルならモバイルルーターや現地SIMカードなど無しで、海外到着直後からネット接続できるので僕も利用しています。
実際の流れは、飛行機が到着してフライトモードを解除後、「国際ローミングしますか?」とメッセージが出るので有効にすればネット接続できるようになるという優れものです。
ただ、楽天モバイルはプラチナバンド(建物内でも電波が弱くならない帯域)がないので、住まいによっては電波が弱すぎる恐れもあり事前の確認が重要ですが、それだけの手間をかける価値はあると思います。