海外旅行中の旅先で必ず必要となるのが現地通貨。
今ではクレジットカードが利用できる場所が多くなっていて、クレジットカード払いが最も交換レートとしては良いのですが、少額の買い物だったりクレジットカードに対応していないお店では現地通貨が必要です。
旅先に到着してから両替商へと日本円を持って行って両替する方が今でも多いですが、東南アジアなどでは今なお実際のレートの金額を渡さない詐欺は横行しています。
今回の記事は、現地両替商で詐欺に遭わないための方法をシェアします。
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両替レートの仕組みを知ろう
両替詐欺に遭わないために、まず知るべきポイントは外国為替取引の仕組みです。
両替レートには金融機関が外国為替取引をする際の基準レートである「仲値」が用いられていています。
仲値に関しては、リアルタイムレートを表示してくれるスマホアプリが山ほどあるので、旅先でもホテルのフリーWiFiを使って簡単に確認可能。
この仲値に各両替商が一定の手数料を加えたレートで、日本円を現地通貨に両替してもらうことになります。
つまり、仲値よりも良いレートを提示している両替商は、本当に提示レートで両替したら自分が損になるので両替詐欺を企んでいると考えて間違いありません。
両替レートの実例
僕は先日インドネシアを訪れ、バリ島で同日となる2019年9月29日に3つの両替商の両替レートを撮影したので下記に掲載します。
3か所共にレートは大きく異なり、上の写真のレートから順に「128」、「133.5」、「129.5」となっています(数字は1円に対するインドネシアルピアの交換レート)。
9月29日の前日と当日の仲値はおおよそ1円=131ルピア台。
ということは、交換レートとして131ルピア以上を提示していたら、両替商が損をするだけなのでビジネスとしてありえなく、「133.5」を提示していた両替商は間違いなくアウト。
続いては「129.5」なのですが、この数字もかなり怪しい。
海外でクレジットカードを利用するのがレート的には最もお得と前述しましたが、クレジットカード利用のレートであっても2%ほどは手数料がかかります。
そこで131ルピアから2%の手数料を取ったレートを計算すると「128.38」。
となると、「129.5」を提示している両替商は約1%しか手数料を取っていないことになるので、クレジットカードのキャッシングや国際キャッシュカードでの両替の普及により現金両替が減少している今、薄利多売じゃないと成り立たないレートを提供しているのは怪しいとしか思えません。
その結果、個人的にはまともな交換レートだと思えるのは「128」。
適当に撮影していて、この3つしか同日の写真はなかったのですが、見事な実例となったのには我ながら驚きました(笑)。
両替詐欺とは
そもそも、両替詐欺とはどのような手口を使うのか気になる方もいると思いますが、マジシャンのようなマジックをしてきます(笑)。
手口は色々とあると思うのですが、僕の友達があった実例を。
まずは提示しているレート通りの現地通貨を手渡し、両替する本人に確認させます。
この時は実際の額を渡すので問題ないのですが、いったん確認させた現地通貨を両替商が回収するのです。
その際、顧客に気付かれないようにお札を抜いて渡し、後に客が詐欺に気付いて戻ってきても「さっき確認したじゃないか」としらを切るのです。
僕の友達の場合、両替商がお金を抜いているのに気付いて指摘すると、両替商は「なら両替はしない」と突っぱねて終了。
向こうとしては詐欺を成功させなければ稼ぎにならないので、当然の対応なのですが図太いですね(笑)。
まとめ
まぁ、海外での現金両替は国によりけりですが色々と疲れます。
レートの良い両替商探しに始まり、詐欺を避けたりと時間もかかりますので。
空港で現地通貨が必要ともなれば、交換レートが悪いのが分かっている空港で少額であっても両替しなければなりませんし。
また、多額の日本円を持っての旅は盗まれる恐れもあるのでストレスにもなります。
そんな諸々もあり、僕は現地両替商の高レートと同等もしくはよりレートの良い場合が多いクレジットカードのキャッシングを利用しています。
クレジットカードのキャッシングはATMさえあればどこでも一定のレートで行え、空港には必ずATMがあるので、現地到着後すぐに現地通貨を入手できるので。
結論としては、クレジットカードのキャッシングが海外での両替ではベストと言えるので、下記リンク先の記事もチェックして見て下さい。