今年2月にフィリピンを訪れた際、クレジットカードを利用した海外キャッシングで遭遇したATMでの「conversion」問題。
個人的には詐欺と言っても変わらないほど悪質な内容と思っていて、こんな事がまかり通るなんてモラルも何もないと感じたほどです。
だからこそ、引っ掛からないでほしいと思い記事にしました。
そして現在はインドネシアに滞在していて、前回よりも内容が悪質になっていました…。
今回の記事は、海外ATMでクレカや国際キャッシュカードなどを使い現地通貨を入手する際に無駄金を払わないための情報をシェアします。
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最近流行ってるコンバージョン問題について
「conversion」問題とは、クレカでの海外ショッピングや海外キャッシングにおいて通常決済は現地通貨で行われ、数日後に為替レートが確定となってから日本円で請求されます。
つまり、決済時には日本円でいくらになるのかは分からないのですが、現地通貨ではなく日本円決済を選ばせてくれるケースがあります。
決済時に慣れ親しんだ日本円での値段が分かるなんて親切と思いきや、販売店側がしっかりと数パーセントの手数料(マージン)を上乗せした値段となっています。
エゲつない販売店の場合、10%ほどのマージンを乗せることもあるので、絶対に海外利用の場合は現地通貨決済を選ぶのが鉄則となります。
顧客の立場を考えれば現地通貨決済がベストなので、基本的にクレカ払いで「現地通貨払いまたは日本円払いにしますか?」と聞いてくる販売店自体が少ないです。
このやり口が最近ではATMで取り入れられるようになったのです。
以前はこんなことは無かったし、ネット検索するとここ最近で増えているという記事をいくつか目にしたので、リアルタイムで流行っている手口と言えるでしょう。
ATM詐欺の事例を紹介
今回はインドネシアでATMからクレカの海外キャッシングで200万ルピア(日本円で約2万円)引き下ろすことにしました。
そして手続きをしていくと下記画面が表示されました。
冒頭に記された内容は「取引通貨を選んで下さい」とあり、その下には日本円決済をした場合の金額が記されています。
日本円決済の箇所には「5.00% Mark Up Rate」とあり、マークアップ率とはシンプルにマージンの事を指し、特別なサービスなど無い従来と変わらない手続きにも関わらずマージンを求めてきているわけです。
当然、「現地通貨払い」にしようと視線を下に落としていくと記されているのが「為替レートを承諾する」もしくは「為替レートに同意しない」の2択。
冒頭で「取引通貨を選んで下さい」と言ってきているにもかかわらず、そもそも選択する場所がないのです。
すると選択肢は「為替レートに同意しない」しかなく、こちらをタップしたら現地通貨払いになったのですが、同意しないを選択すれば普通手続きがキャンセルになると思うでしょうから、かなりタチが悪いなと感じました。
実際に、僕は2月に訪れたフィリピンでまんまと引っ掛かってしまいましたので…。
ちなみに、日本円決済だと200万ルピアで20,317円で、現地通貨決済にしたら19,458円でした。
まとめ
今や海外旅行で現金を持って行って両替する方が確実に減っているでしょうから、こういった手口が増加してきているのだと思います。
何もサービスを提供しないでマージンだけ取ろうとするやり口には納得できないので、みなさんも引っ掛からないように気を付けて下さい。