【旅トラブル】ニアス島でATM全滅により現地通貨入手不可からメダン空港での遠隔操作

なんだか5年前にニアス島を訪れた時にも帰りにいくつか問題はあり、今回もトラブルが発生したのでニアス島とは相性が良くないのかもしれない。

インドネシアサーフトリップDay9:ニアス移動編(2018/11/2)

2018年11月14日

たまたま何だろうけど、2度も不幸が続くとジンクスのようにも思えて次にニアスに来るのかどうかはためらってしまうほど。

なにはともあれ、インドネシアで起きたトラブルを記録に残してシェアすることで誰かしらの注意喚起になるかと思っています。

今回の記事は、ニアス島からジャカルタへ戻る際に起きたトラブルの数々をシェアします。


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ニアス島からジャカルタへ戻る前日

ニアスからジャカルタへ移動するのは飛行機利用となり、直行便はないので北スマトラのメダン経由となります。

つまり経由便を利用する2回のフライトとなるので、乗り換えで重要となるのは2フライト共に同じ航空会社かどうか。

航空会社が同じなら、ニアスで預けた荷物をメダンで回収することなく、直接ジャカルタへと輸送されます。

なのですが、異なる航空会社利用だと荷物をいったんメダンで回収し、再度チェックインする必要があるので手間と時間がかかります。

さらに言うと、インドネシアの航空会社は遅延当たり前で、航空会社が同じだとサポートしてもらえますが、異なるケースは責任の所在が一定ではないので面倒くさくなる。

そこで僕があまり好きではないライオングループを利用する事にしました。

ライオングループは、バティックエア、ライオンエア、ウィングスエアがあり、グループ会社と言う事で荷物の輸送は同じ航空会社扱いとなりますし、フライト遅延問題もグループ会社として情報が共有されると思ってのこと。

そして情報共有はばっちりで、メダン~ジャカルタの都市間のフライトは3社ともに1日に複数便を飛ばしていますが、予約率が低い便はキャンセルして他のフライトに振り替えさせていました。

僕の場合は行きも帰りも予約したフライトはキャンセルで、その連絡が来たのは出発時刻まで20時間を切ってから・・・。

当初の予定ではメダンでの乗り換えは40分ほどでしたが、振替で予約できたのは乗り換え3時間ほどの便。

ジャカルタから日本への帰国フライトもあるとしたら、結構ゾッとするシチュエーションですよね。

ニアス島でのATM問題

ニアスのサーフキャンプを離れる前夜にキャンプオーナーと話していて言われたのが「ATMを使うなら空港にもあるけど、空港に行く前のATMでも試した方がいいよ。インドネシアだからATMが故障してる可能性があるから」。

そのアドバイスに従い、道中のATMを使うと引き落とすことができなく、ドライバーに「下ろせなかったから次のATMだね」と言って空港へ向かう事に。

だけど、途中にATMがあっても寄ることはなく、僕も以前に空港のATMを使ったので問題ないと思っていたので何も言わず、空港に出発の1時間前に到着。

そして空港のATMに行くと、クレジットカードと国際キャッシュカードのどちらを使ってもダメ。

空港スタッフに言われたのが「おそらくATMに現金が入っていないんだろう」だったけど、そんな理由ってあるの!?

利用してもらえば手数料を取れるんだから、利用できない状況はシンプルに機会損失だし…。

さて、僕が現地通貨の現金を必要としている理由は、航空会社へのサーフボードチャージの支払い、そしてドライバーへのタクシー代。

つまり、ドライバーにも直結する問題であり「日本円で払ったら」とか絶対不可能なアイディアを出してくるけど却下しつつ、空港近くのATMへ行くことに。

ドライバーに聞いたら2キロ先との事で近いと思いきや、ドライバーが空港スタッフに聞いたら「7キロ先」と変更で追加のガソリン代を請求される…。

この時、すでにフライトまでの時間は1時間を切っていた。

空港を飛び出してATM探し

残り時間は短いけどやるしかなく、最寄りのATMに行ってトライするとこちらも2枚のカード共に使えない。

もう一つATMがあり、そっちは4人ほど並んでたのでグーグル翻訳を使い「事情説明をした上で先に使わせてほしい」と伝えると、みんな快く譲ってくれたけどカード自体が使えない。

この時点でhフライト時刻までに現地通貨を入手することは不可能となり、どうやって乗り切るか頭を振り絞る。

手持ちの現金は400k(約4,000円)で、払うべきものはタクシー代500k+追加ガス代30kの計530kほど、そしてボードチャージで800k。

どう考えても足りないから、ドライバーには「君の言った日本円払いをお願いするため空港に戻ろう」と提案。

ちなみに、めちゃくちゃレートは悪くなるけど日本円からの両替もできないわけではなく、当時のレートはおよそ1円=100ルピアだったけど、ドライバーが言ってきたのは1円=70ルピア。

直接僕が両替所に行くわけではなく立替となるので、レートについては盛られてる可能性もあるけどあまりにも…。

だからこそ、意地でもそんなレートで両替はしたくなく四苦八苦したわけです。

でも、相手の立場に立ち普通に考え、空港でボードチャージなんかを日本円払いできるわけないのは子供でも分かる…。

そこで考えた作戦は、今回は経由便でサーフボードは人質(預けてるだけ)となっているので、メダンの空港でボードチャージの支払いをさせてくれないかと頼み込もうと考えていた。

空港へ戻る手前ではドライバーが小さな商店で停車し(ただでさえ時間がないのでイラつく)、何やら店主と話し込んでからニコニコしながら両替してもらえると言ってきた。

ただ、その店主の口座に僕が電子送金し、立て替えてもらってルピアを受け取るって方法らしいけど、僕はインドネシアの口座なんて持ってないから無理。

頼むから時間を使ってアクション起こすなら、出来るための条件が揃っているのか確認してくれよ。

単に時間の無駄になっただけだし…。

空港での交渉スタート

空港のチェックインカウンターに戻ってからは日本円で行けるか聞いたら一瞬で却下となり、そこからはメダンで支払いたいと泣き落とし作戦。

北スマトラ州の州都であるメダンの空港ならば、さすがにATMが使えるはずなので。

そのうち、チェックインカウンタースタッフは面倒くさくなったのか、通常ボードチャージを払う空港外のライオン店舗カウンターへ移動するように言われ、今度はそっちで説得開始。

ただ、こっちも埒が明かずに不毛な会話が続く中「今いくらルピアがあるの?」と聞かれ、400kだと言うと「それで良いよ」と言われて400kを渡して解決。

そしてドライバーへの530kの支払いは、メチャクチャ悔しかったけど1万円札を一枚渡して終え、ライオン店舗カウンターから書類を受け取ってチェックインカウンターへ戻る。

ちなみに、店舗カウンターではあまり英語が通じなかったので、どんな事情でオッケーになったのかは不明。

予想としては、ニアスからメダンまでのボードチャージはあるから、残りはメダンで払うとかで済ませてくれたと解釈してた。

チェックインカウンターでは先ほど受け取った書類を全て渡し、その書類には僕が渡した400kもあったので、通常は店舗で払うのに今回は特殊ケースでチェックインの方で払うのかと思った。

だけど、チェックインでは400kには手を付けず「その現金は私にプレゼントしたいの?」とか言われたので、ここで払うんじゃないんだと理解。

そして、あんだけ揉めた800kを一切払うことなくニアス発のフライトに乗って機上の人になってしまった…。

一体全体どうゆうこと!?

メダン空港到着後

本来であればメダン空港到着から40分後には、ジャカルタ行きのフライトに乗る予定だったけど、乗り換え時間が3時間に延びたので空港ラウンジで過ごしていた。

そしてメダン到着から2時間弱が経過した頃、「WhatsApp」というラインのようなアプリで知らない番号からメッセージが。

初っ端のメッセージは「Hallo my friend」で、詐欺メールかと思っていると「さっきサーフィンマネーで400k渡さなかったっけ?」と続く。

そして続けて今度は電話が来たけど、カウンターで全く英会話が通じなかったのでスルーして「ニアスにいたライオンのスタッフですか?」と確認。

その後、こちらも事情を伝えて何があったのか聞くと「チェックインカウンタースタッフとのやり取りが上手く行かなかったから、メダンでボードチャージ払って」とのこと。

心の中で「なら最初からそれで良かったじゃねーかよ」と思いつつ(ニアスで奔走した意味なし)、メダン空港のATMで現金を下ろし、指定された搭乗ゲートのスタッフのところへ行くことに。

すると、ここでもやり取りが上手くできてなかったか値段があやふやだったので、ニアスでは800kと言われたけど「ニアス~メダンがウイングスエアで1本に付き200kで200k×2、メダン~ジャカルタがライオンエアでボードバッグ1つで200kだから計600k」と説明。

そして600kを渡すとお札の写真を撮ってるから、ニアスのスタッフに送信してるのだろう。

間違って最初は僕のメッセージに届き、すぐに削除してたけど。

すると、そのスタッフがお札を持って僕のところにやって来たので「800kだから足りない」と言われると思い込み、航空会社別の料金設定の違いを説明。

そもそも計算根拠が誤った800kを支払うつもりはないし。

そしたら相手が「違うんだよ。ニアス側からは400kだけって言われたから200k返しに来たんだ」と、なぜかニアス~メダンの料金だけで済むことに。

ニアスのチェックインカウンターのスタッフからは800kと言われたので、同スタッフと店舗カウンタースタッフでのやり取りが上手く行かなかったのは納得だ…。

まとめ

フライトキャンセルが無く予定通りであれば、ジャカルタに逃げ切ってたのでどうなっていたのかなと気になってしまいます。

メッセージ無視という手もあったのかもしれませんが、僕は間違いなく今後もライオンは使うので数千円でブラックリストに乗りたくなかったので、無視と言う選択肢はありませんでした。

インドネシアを旅していると、日本ではあり得ないような想像を超えたハプニングが起こるので、ある程度、知識として事例を知ることで対応しやすくなるかと思います。

それにしても、5つ試したATMすべてが使えないなんて無しだよ…。