ラパスからウユニ塩湖への移動にはフライトもあるのですが、主な価格帯としては片道(フライト時間1時間)で1万円台後半~2万円台と高いです。
そのため、移動時間は9時間ほどかかるものの夜行バスで向かう方も多く、僕も夜行バスを利用しました。
ただ、夜行バスは数々のバス会社が運行し値段はピンキリとなっていて、他社と比べると値が張るものの高評価の「Todo Turismo(トド・ツリズモ)」を往路では利用して見ました。
今回の記事は、ラパス発ウユニ塩湖行きの直行便となる夜行バスでトド・ツリズモを利用した体験談をシェアします。
スポンサーリンク
コンテンツ
トド・ツリズム体験談の前置き
最初にお伝えしておくと、僕がトド・ツリズモを利用したタイミングはハプニングがあったりと平常運転ではなかったためか、最悪な経験となります。
ただ、利用した感じとしてハプニングさえなければ、評判通りにワンランク上のサービスだなと思います。
トド・ツリズムのワンランク上のサービス
トド・ツリズモは夜9時にラパスを出発し、翌朝6時にウユニ塩湖に到着予定と言うスケジュール。
値段は4列シートが34ドル(5,300円)、3列シートが39ドル(6,100円)となっていて、僕が帰路で利用した他社のバスは4,000円弱だったので若干高めの設定です。
高めの設定という事で従来の夜行バスでは珍しく食事のサービスもついていて、夜の出発直後の夕食、そして到着直前の朝食と飛行機のように二食提供してくれました。
また、夕食後には紅茶やマテ茶などの提供もありました。
食事以外に優れた点としては、車内放送をスペイン語だけでなく英語でも行っていた点。
これまでに利用した全てのバス会社は、口頭でのスペイン語説明だけで全く理解できなかったので助かりました。
車内でしっかりと暖房が利いていたのも標高が高くて寒いエリアの移動なので助かりました。
暖房なんて当たり前だと日本の感覚では思うでしょうが、南米で僕は暖房もブランケットもない夜行バスに乗りかなりキツかった経験をしてるので、本当に有難かったです。
最後はトイレで、僕がこれまで利用した長距離バスのトイレはお世辞にも清潔とは言えず、トイレットペーパーは基本的に持参スタイルですが、トド・ツリズモのトイレはしっかりと清掃をしていて清潔かつティッシュも完備でした。
まぁ、上記の点は日本では当たり前の事なんですけど…。
ここからは僕の実際の体験談をシェアします。
トド・ツリズム利用前のシチュエーション
僕は12月14日午前11時半にラパス着予定のバスにクスコから乗り、14日の夜に夜行バスでウユニ塩湖に移動しようと思っていました。
そしてバスは到着が遅れてターミナルに乗り入れたのは13時半頃で、どうせ夜行バスの予約なので焦ることはないとまずはターミナルで現地SIMカードを買ったり用事を済ませ、それから「Uyuni」と書かれたバス会社を探してチケットを購入することに。
すると「今日の最終便は午後1時半でもう終わったし、明日15日はバスターミナル自体が閉鎖で運行するバスはないよ」と言われました。
全く意味が分からず、とりあえずコーヒーでも飲んで落ち着こうと思ったけど、ターミナル内は早くも店仕舞いの様相でコーヒーすら飲めず。
その日はウユニへ移動できないことは理解したので、ひとまず近場の宿を予約して情報収集するとボリビアでは15日が司法選挙とのこと。
そして投票が義務化されていて期日前投票もないようなので、絶対に15日に居住エリアを離れないようにさせるためか国内旅行禁止(アルコール販売禁止など様々な制約がある内の一つ)となっていて、バスが14日午後から15日にかけて営業停止になっているようです。
このような前提条件がある上で、僕は選挙後に国内旅行解禁となる16日の夜行バスを予約しました。
最悪だったトド・ツリズムの体験談
14日に宿に入って情報収集後、念のためトド・ツリズモの公式サイトをチェック。
すると予約画面に進めたものの、決済ページに進むとクレジットカードが弾かれて予約できず(南米では珍しくない)…。
トド・ツリズモの不手際だと思いますが、本来は運行しないはずのバスの予約ページがクローズされていなかったのです。
そのため、もともと運行しない日にちの予約の振替を16日にしたのだと思いますが、そうなると人数が多くなりすぎてオーバーブッキング状態になります。
そして僕は値段の高い3列シートを予約していたのに、ラパスで乗ったバスは4列シート…。
オーバーブッキングをカバーするためでしょう。
これまでの経験上、3列シートは進行方向に対して左側が2席続きで右側が独立1席で、左から順に番号が割り振られ一人旅の僕は3番を選ぶことが大半。
その3列シートの並びでみんな席を選んでいるので、4列シートになったら隣同士で取った席が離れ離れになったりとメチャクチャ。
これだけでも最悪でしたが、さらに酷かったのはラパスから3時間移動した先でバスを乗り換えるとのこと(そのバスをラパスまで移動させれば問題なかったのに人件費とガス代をケチったのでしょう)。
直行バスなので爆睡して行きたかったものの、出発が遅れて深夜1時半過ぎにバスを乗り換え(寒い中、外で待たされたり手際が悪い…)、予定通りの3列シートになったもののう~ん。
極めつけは、ウユニに到着して見たら僕のスーツケースだけない…。
バスの乗り換え時に積み替え忘れたのかと思ったのですが、現地スタッフに促されてラパスのスタッフと電話で話すと「お~ジャパンか、覚えるよ。お前のスーツケースはここにあるよ」とのこと。
で、「いつ戻って来るんだ?」と聞かれたので「いや、今夜のウユニ行きの便に積んで」と言うと、「じゃあ、連絡取るために携帯番号教えてくれ」と言われて現地スタッフ経由で伝えて翌朝の到着を待つことに。
そして翌朝の到着予定時刻を1時間過ぎても連絡がないので、公式サイトに記されたラパス事務所のWhatsAppにメッセージを送ると「ウユニ事務所に直接連絡して」と携帯番号だけ知らされます。
そこで「そちらのスタッフが連絡するってことで番号教えたのに音沙汰ないんですけど」と返信したものの、再び「ウユニ事務所に直接連絡して」との返事で対応する気はゼロ。
ウユニ事務所にメッセージを送ると、僕のスーツケースの写真と共に「これで間違いないですか?」と聞かれ、事務所まで取りに行くことに(普通向こうがこっちの宿まで届けますよね…)。
そして事務所では全く責任はないウユニのスタッフが「積み忘れて申し訳ありませんでした」と平謝りでしたが、ラパススタッフは一言も謝罪の言葉はありませんでした。
まとめ
サービス自体は非常に良いのですが、最初のバスが4列シートに変更した点を事前に分かってるはずなのに連絡しなかったり、ハプニングの対応は最悪でした。
高評価のバス会社なので満足している方が多数だと思うので、僕のような経験をする方は少ないと思います。
なのですが、南米と言う場所柄的にもどんな事が起きても不思議ではないと考えて臨んだ方が、何か起きた時に気分が楽だと思うので参考にして見て下さい。