インドネシアで最もサーファーが集まるのがバリ島ということで、自然とバリ島に近い島が注目されやすいです。
例えば、バリ島の東隣のロンボク島、さらに東のスンバワ島などは多くのサーファーが集まり情報も豊富。
一方、スンバワ島のさらに東に位置するスンバ島になると一気に情報量が不足します。
それだけ訪れるサーファーの数が少ない点が一因でしょう。
ですが、スンバ島のサーフキャンプのサイトなんかを見ると、絵に描いたようなピクチャーパーフェクトな波の写真が。
今回の記事は、2022年7月に訪れたスンバ島南西部のサーフィン情報からアクセスや宿などといった旅情報全般をお届けします。
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スンバ島へのアクセス
スンバ島には空港が2つあり、僕が利用した西部に位置するタンボラカ空港へのインドネシア国内からの直行便は、現時点(2022年10月)においてはバリ島のデンパサール空港、ティモール島のクパン空港、フローレス島のコモド空港のみ。
首都ジャカルタからの直行便がないことを考えると、現実的に日本人サーファーが訪れるのならば拠点はバリ島になります。
僕はインドネシア旅をする時、スマトラ島などジャワ島以西への移動を考えている時のベースはジャカルタ、ロンボク島やスンバワ島などバリ島以東の場合はクタといった感じでターゲットエリアに合わせて拠点が変わります。
ちなみに、スマトラ島沖合に位置するヒナコ諸島、シメルー島、ニアス島などでターゲットエリアが複数ならば、拠点はスマトラ島のメダンになることでしょう(メダンは日本からの直行便がないので経由便アクセス)。
フライト
デンパサール空港からタンボラカ空港へと現在運航しているのはナムエアーとウイングスエアーの2択。
基本的に僕はウイングスエアは遅延が当たり前だったり、荷物の追加料金が高かったりするのであまり良いイメージがありません。
逆にナムエアーはLCC価格でありながら一定量の荷物は無料で預かってくれたりとお得なので、今回は悩むことなくナムエアーを選びました。
でしたが、予定していた日程のフライトがキャンセルになって翌日に振り替えられ、その日程を変えるには手数料がチケットの1/3ほどかかるなどメチャクチャでした。
しかも、サーフキャンプのオーナーと話すとナムエアーのキャンセルは最近増えていると聞いたので、ナムエアーとウイングスエアーでは五分五分かもしれません…、
荷物の料金設定など詳細については、以下の過去記事のリンクをチェックをして見て下さい。
スンバ島サーフキャンプの宿
宿は1泊115ドル(約1.7万円弱)という僕にとっては、今回のインドネシアトリップの中で圧倒的高額だったので快適そのもの。
ただし、1泊115ドルと言っても純粋な宿代ではなくオールインクルーシブなので、3食込みであったり、ミネラルウォーターやコーヒー飲み放題、サーフスポットへの送迎などが含まれています。
場所が本当に僻地ということで、基本的にサーフィン以外は全てサーフキャンプで完結といった生活。
ローカルレストランに行ったりすることは難しい環境なので、そういった点における旅感は物足りないと言えるかもしれません。
スンバ島サーフキャンプのインターネット事情
仕事をする上で絶対に必要となるのはインターネット接続で、懸念事項の一つでした。
予約前にオーナーにはネット事情については聞いていて「テルコムセル(インドネシア最大手キャリア)の電波が強くてWiFi飛ばしてるから問題ないし、最近はワーケーションのサーファーも多いよ」との返答。
実際に訪れてみると、僕もテルコムセルのSIMカードを使っていて確かに電波は入る。
でも、スピードは下りが1~5メガほど、上りは1メガ台が平均とあまり強くなく、キャンプのWiFiはレストランエリアにルーターがあるのみなので、レストランを離れるとWiFiは使えない。
僕は自分のSIMカードがあったので良かったけど、室内に入ると電波は届かないので、ネットを使う仕事は部屋の外に出なければなりませんでした。
何が言いたいかと言うと、基本的にインドネシアでは自前でSIMカードを用意しておいた方がベター。
そしてスマートフォンはSIMフリーなのは当然とし、デュアルSIMスロット(SIMカードを2枚入れる事が可能)のタイプを選べばスロット1に日本で使っているSIM、スロット2にインドネシアなどで購入したSIMを挿せるので便利です。
デュアルでなければ、海外SIMを使う時に日本のSIMカードを外さなければならず、失くしてしまう恐れがあるためです。
スンバ島のサーフィン
サーフィン情報に関しては、波情報サイト「BCM」に寄稿したコラムに記しているので参考にして見て下さい。
上記リンク先で書き忘れた補足情報として、まずはインドネシアにおけるスンバ島の位置関係をチェックして見て下さい。
スンバ島は、バリ島やロンボク島などと比べて南側に位置していて、インドネシアのインド洋サイドは基本的に西~南のスウェルが入ります。
そこで僕はスンバ島は他の島よりもスウェルへの反応が良くサイズが大きいと推測していて、これまでにスンバ島を訪れたサーファーに会うとこの話をし、賛同するサーファーは半々といったところでした。
で、実際にスンバ島を訪れてみて、波情報サイトなどで馴染みのある他のエリアのサイズと比較してみると、他よりもサイズがあるといった感じではありませんでした。
もう一点、サーフキャンプからは徒歩でアクセス可能なポイントブレイクがあるものの、東向き沿岸であるので乾季は季節風の向きがオンショアになります。
ですが、季節風の向きが合わなくても朝一ならばグラッシーコンディションになるサーフスポットは珍しくないものの、このブレイクは無風の朝一でも滞在中にスウェルがパーフェクトなコーデュロイラインにならなかったのは意外でした。
もしかしたら、スンバ島が他の島より南側に位置していることで風の影響を受けやすい弊害があるのかもしれません。
まとめ
金額的に普段は訪れることのないエリアだったので、非常に貴重な経験となった今回のスンバ島サーフトリップ。
料金が高いので訪れるサーファーの年齢層は高めですが、波はソフトでは無い上、ピークが一定ではないのでセットに乗らずして一掃だけされることは多々あり。
つまり、ビギナーにお勧めできるエリアではなく、ある程度のサーフトリップ経験のある方にベターなエリアだと思います。
興味がある方はネットでリサーチすればすぐに情報を集めることができるので、チェックして見てはいかがでしょうか。